2015/03/19

ちょっと荒いけど、案外ルールは守ります!

絵本のような街と出会えます絵本のような街と出会えます

フランスはパリを除いてはすべて田舎と言えるくらい広大な自然の広がる大農業国です。
パリだけが特殊な空間。この大都会を一歩離れると、一気に人口密度が下がり、息を呑む美しさが私たちを待ち受けています。

パリから車で30分も走るだけで、自然のパワーを強く感じる地平線が広がります。人間の数より、牛や馬が多く、空気も新鮮。都会の喧騒から離れて身も心もリフレッシュできます。

ノルマンディーの港町ノルマンディーの港町

牡蠣が美味い!牡蠣が美味い!

観光地パリと違って、そこは完全なるフランスです。英語も中国語も聞こえてきません。心地よいフランス語だけが響きわたり、レストランやマルシェの物価も安く、新鮮な素材を使った料理に食材が溢れています。街並みも素晴らしく、古城、大聖堂に教会は、素朴だったり重厚だったり七変化。そこに流れる川のごとく、ゆったりと時間が進みます。

世界遺産のステンドグラス世界遺産のステンドグラス

フランスの田舎に魅せられて、私も家族を連れて毎週のようにドライブに出かけます。
この国は完全にクルマ社会です。フランスは鉄道がとても充実していて、大変快適なのですが、クルマの気軽さにはかないません。フランス人の余暇にクルマは絶対に欠かせないものです。週末のサービスエリアには、家族とドライブ中のパリジャンたちであふれています。

フランスの道路は、A(高速道路)、N(国道)、D(県道)、C(市町村道)に分かれます。
制限速度は高速道路が130キロ。中央分離帯のある一般道路が110キロ。一般道路が90キロ。まちなかの道が50キロと、日本より、やや速めに設定されています。

右側通行のフランスの交通ルールで一番大事なことは「右側優先」。道幅は関係ありません。交差点でもロンポワン(日本で言うラウンドアバウトのことです)でも標識のない限りは右側優先です。

フランス人の運転マナーは、少し乱暴です。
とはいえ、「荒くて強気だけど、案外きちんとルールは守っている」という印象です。

というのも、フランスは交通違反にとても厳しい国なのです。高速道路に一般道路、ありとあらゆるところにレーダーが設置されています。その数、なんと8万ヵ所。ほんの少しの制限速度超過でも罰せられます。この「ほんの少しでも」は日本の感覚では理解できないほど厳密に順守しなくてはならないものなのです。

さらに、停止義務や一時停止義務に対しても大変厳しい国です。点滅赤信号や黄信号は絶対に停止しなければなりません。これも日本では考えられないくらい厳密なものです。日本的な感覚で走ってしまうと、信号機に設置されたレーダーカメラに記録され罰せられます。曖昧な交通ルールを許さない国なのです。

クラクション鳴り響くパリクラクション鳴り響くパリ

それなのにもかかわらずフランス人ドライバーは負けず嫌いです。クルマ同士の争いは日常茶飯事です。クラクションが鳴り響き、ひどい時は、窓を開けて罵声を浴びせたりさえします。

ところが、そんなフランス人ドライバーも歩行者や自転車に対してはとても親切です。クルマ同士は意地を張り合い一歩も譲らないドライバーも、歩行者を見たら減速し必ず止まります。クルマに対しては激しく鳴らすクラクションも、自転車に対しては絶対に鳴らしません。

運転は荒いけど、案外ルールはきちんと守る。
強気なハンドリングだけど、実は歩行者思い。

こんな、ちょっとしたバランス感覚を保って運転しているからこそのクルマ社会なのだと思います。ルールとマナー。厳密だったり曖昧だったり、きちんとしているようで、どこかテキトーだったり。フランスらしさが、ドライバーの行動にも見え隠れしています。

今週末も天気は晴れ。
郊外の街はパリジャンたちのクルマでにぎわうことでしょう。
私も安全運転を心がけて、お出かけしようと思います。

シャンハイ★Shanghai