2015/04/16

パリのランナーは世界一の幸せ者

スポーツの春。芸術の春。
パリは力強い日差しと咲き乱れる花々で、もっとも陽気な季節を迎えてます。
私は、この春、パリで行われた2つのマラソン大会に参加しました。

春のパリはとても陽気です春のパリはとても陽気です

パリのど真ん中を走りますパリのど真ん中を走ります

中でも毎年4月に開催されるパリマラソンは、世界中から5万人のランナーが集まる国際大会で、パリの春を代表する一大祭典です。

シャンゼリゼを出発し、ルーヴル〜バスティーユ〜バンセンヌ〜ノートルダム〜エッフェル塔〜ブローニュと走り、ゴールは凱旋門が迎えてくれるという「世界遺産都市パリ」を十二分に満喫できるコースです。
その豪華さは「42.195km dans la plus belle ville du monde (世界一美しい街をゆく42.195km)」と謳われているほどです。

ランナーにとってパリは世界一魅力的な街だと思います。
パリは山手線1周ほどの小さな都市なので、どこにでも走って行くことができます。
まるで美術館のような街を走ると、誰もが知っている憧れの観光名所や世界遺産が、ひっきりなしに現れてきます。
ガイドブックで見た建物。テレビで見た風景。聞いたことのある地名。その光景は夢の中にいるかのようなのです。

芸術家たちが集うモンマルトル芸術家たちが集うモンマルトル

クロード・モネが描いたサンラザール駅クロード・モネが描いたサンラザール駅

パリの街を走るには、いろいろな楽しみ方があります。
美術が好きな私は、画家たちが描いた通りやエリアを走るようにしています。パリは美術館で見た絵画そのままの風景が残されている場所がたくさんあります。特に、かつて印象派の画家たちで賑わったモンマルトルやバティニョール界隈には、モネやユトリロが描いた景色が、その絵そのままに残っています。
そんな空間を時間を変えて走ってみると。そこは朝焼けだったり、夕焼けだったり、色も七変化。その美しさは、パリの街角を描き続けた画家たちの息遣いを感じずにいられないほどです。

色々な思いを巡らせ巡らせながら、パリで走る42.195キロはあっという間です。
ゴール地点では、子どもたちがヒーローのパパを讃え、「Bise」(ビズ・頬と頬を合わせてチュッチュッと軽く音を出すフランスでよく見かけるキス)をし、みんなで喜び合う家族であふれていました。
家族はいつも一緒に。みんなで楽しみ感動するこの光景はフランスならではです。

来年も参加します!来年も参加します!

私自身もゴールで待ってくれている家族の姿を思いながら無事完走し、ゴール後は家族でピクニック!と気持ちだけは、なんちゃってフランス人?

すると、
まわりから「ポンッポンッポンッ」と聞き慣れた音が響き渡ります。
完走祝いのシャンパンです。
ここパリで走るマラソンで一番必要なもの。それはシャンパンでした!

存分に走って、家族と抱き合い、シャンパンを飲み干す。
やっぱり、パリを走るランナーは世界一の幸せ者です。

シャンハイ★Shanghai