2015/09/11

フランスを囲む3つの海

みなさん。世界地図を開いてみてください。少し強引ですが、フランスの国土を六角形に例えてしまいましょう。

1辺は平地で隣国と接し、2辺はアルプス・ピレネーの2大山脈を隔てて隣国と接し、残りの3辺は海です。

フランスの半分は海に接しています。とはいえ、日本列島のように南北に細長くないこともあって、ここパリから海へは少し距離があり、パリジャンにとって海は憧れ。
夏、バカンスともなると人々は海を求めて出かけます。

私自身も、この夏、3つの海を訪れました。三者三様、個性あふれる顔を見せてくれた海たちを少し紹介したいと思います。

(1)南仏・地中海

やっぱり一番人気です。日本人にもおなじみの地中海がフランスのバカンス地の代表です。TGV(フランス高速鉄道)でパリから3時間ほどで真っ青な海に出会えます。日本人がイメージする外国のビーチがまさにここ。水温も温かく、小さな子どもから老夫婦まで海水浴客でいっぱいです。日本の海と違うところはお年寄りの数でしょうか。日本のビーチは若者たちが主役ですが、地中海は違います。お年を召した方が恥じらいもなく水着姿さらにはトップレスのマダムの姿まで。おのおの海水浴に日光浴を楽しんでいます。

みんな大好き・地中海みんな大好き・地中海

地中海は飛び込んでみてください!地中海は飛び込んでみてください!

それにしても、地中海はどうしてこんなに青いのでしょうか?なんて、気難しいことを考えるのは、ここではやめましょう。
細かいことなど気にならなくなり、なにもかも開放的になってしまう気持ちよさ。ぜひ、海に飛び込んでみてください。地中海の水はとっても暖かく優しく受け止めてくれます。 この居心地の良さは、さすが地中海です。

地中海は何と言っても、その「色」に注目です。

(2)西部・大西洋

一般的にはボルドー以北ブルターニュまでのビーチがアクセス的にも人気なところですが、私はもう少し南、バスク地方のビーチを堪能してきました。

サーフィンのメッカ・ビアリッツサーフィンのメッカ・ビアリッツ

ビアリッツはサーフィンのメッカです。世界中から波を求めてサーファーたちが集まります。とにかく波が大きくて高い。大西洋の力強さを感じます。この海に住む魚たちはさぞかし筋肉がつくことでしょう。ああ納得しました。バスクの漁港にあがるカツオは本当に美味しいんです。ここのカツオで作るタタキは最高の味だと思います。

サンジャンドリュズは大人のリゾートサンジャンドリュズは大人のリゾート

ルイ14世はこの教会で結婚しましたルイ14世はこの教会で結婚しました

ビアリッツのすぐ隣サンジャンドリュズは高級リゾート地で名高いですが、実はロイヤルウエディングが行われた街です。太陽王と呼ばれているルイ14世が、スペイン王女マリー・テレーズとの結婚式をこの街の教会で行いました。ルイ14世はみなさんもご存じヴェルサイユ宮殿を建設したフランスの王様。ブルボン王朝の栄華を極めて「フランス王政」を体現した人です。
私も一度は訪れたかったこの教会は意外にもシックで簡素な木造りでした。その落ち着いた空間が逆に、ルイ14世のきらびやかな様を想像させてくれました。

大西洋には、大人の街が揃います。フランスの「気品」を感じます。

(3)北部ノルマンディーの海

ここはとっても気軽に行ける海です。パリから日帰りでちょこっと海水浴がすぐにできます。とはいえ、実は水温がびっくりするほど冷たく、あまり長く入っていられません。日によっては脚をつけるのも冷たくて無理なくらいです。純粋に海水浴、というより「海のある風景」を楽しむ海岸というべきでしょうか。
ふと周りを見渡すと。日光浴で火照った体をちゃぽっと海に一瞬入り冷却そして再度日光浴へ。体温の高いフランス人でさえ、やっぱり冷たいと感じているようです。

私自身、この夏は週末になるたびにノルマンディーの海に出かけていました。ノルマンディーの魅力は海を抱く街と食にあります。毎週通っても全く飽きません。

ノルマンディーは近くて気軽ですノルマンディーは近くて気軽です

牡蠣が安い!牡蠣が安い!

白ワインと合わせてペロリと白ワインと合わせてペロリと

ここに来たらぜひ牡蠣を買って、その場で剥いて味わってみてください。1ダース(12個)で6ユーロほど(約1000円)。パリの半額です。持ってきた牡蠣むきナイフでさくさく殻を開けて、白ワインと合わせて、あー幸せ。開けた瞬間の磯の香り、そして濃厚な味わい。牡蠣2ダース(24個)にワイン1本くらい、あっという間ですよ。 というわけで、ここへは必ず車でなく電車で訪れてくださいね。

ノルマンディーの海は、街を含めた、その「香り」が魅力です。

フランスの魅力はパリだけでありません。ぜひとも足を延ばして「フランスの海」を楽しんでみてください。フランスらしい空間がみなさんを待っています。

シャンハイ★Shanghai